「ばれたくなかった」飲酒運転の男 知人に身代わりさせ書類送検 北海道・旭川市

北海道・旭川市でことし1月、25歳の男が酒気帯び運転などの疑いで逮捕された事件で、

警察は同乗していた知人に身代わりをさせたとして、きょう男を追送検しました。
 
摘発を逃れようとした手口は、あまりに短絡的なものでした。
 
(山﨑記者)「男はスナックで酒を飲んだあと、無免許にもかかわらず、こちらの市道で飲酒運転をしたということです」
 
事件があったのはことし1月。
 
旭川市に住む25歳の男が、無免許のうえ酒気を帯びた状態で乗用車を運転したとして逮捕されました。
 
重大な事故を起こしかねない飲酒運転。
 
しかし男は逮捕の前、さらに卑劣な犯行に及んでいたのです。
 
「身代わり運転」
 
男は逮捕前、スナック付近の駐車場から車で出てきたところ、パトロール中の警察官に停車させられました。
 
捜査関係者によりますと、車には運転手の男のほか、知人の男女2人が乗っていたということですが―
 
警察官から職務質問を受けるまでのおよそ40秒の間に、運転席の男と後部座席の男が車の中で位置を入れ替わったとみられています。
 
実際に試してみると―
 
(山﨑記者)「運転席の私と後部座席のカメラマンが入れ替わってみたいと思います」
 
かかった時間はおよそ20秒。
 
大胆かつ、とっさの行動だったことがわかります。
 
短絡的な行動をした理由について男は―
 
「ばれたくなかったので代わってもらった」「別の人が捕まってくれればいいと思った」
 
捜査関係者によりますと、警察はきょう、知人に身代わりを依頼した犯人隠避教唆の疑いで男を追送検したほか、

同乗者の男女2人も、酒気帯び運転同乗などの疑いで書類送検しました。
 
運転手の男と同乗者の女は容疑を認めている一方、同乗者の男は「酔っていて記憶がない」と供述しているということです。
 
飲酒運転の発覚を免れようとする悪質な犯行。
 
しかし、その罪から逃れることは決してできません。