地下水から新たに油の成分 水道管の工事中に異臭 室蘭・ベンゼン検出問題

北海道・室蘭市のガソリンスタンドでガソリンが漏れ出し、水道水に有害なベンゼンが含まれていた問題で、

きのう、周辺の地下水から新たに油の成分が確認されたことが分かりました。
 
室蘭市高砂町1丁目では、きのう、水道管を交換する工事中に地下水から異臭がしていることに業者が気付き、

市の職員が調べたところ油の成分が確認されました。
 
また、30メートルほど離れたガソリンスタンドでは、2020年から2100リットルものガソリンが地中に漏れ出し、

周辺の住宅や事業所の水道水から有害なベンゼンが検出されています。
 
今回油の成分が確認された場所は、去年の調査では異常はなかったということで、

市はガソリンの漏えいと関係があるかどうか調べています。
 
地下水と土壌にベンゼンが含まれていないかは専門機関が調査していますが、結果が出るには1週間程度かかる見通しです。
 
また市は、これまでに影響があった36の世帯・事業所に対して、過去10年分の水道料金を返還することを決め、

来週から順次振り込む予定です。