『西区今昔物語 屯田兵による琴似の開拓』


1874年に北海道の開拓と、ロシアに対する警備のため発足した「屯田兵制度」。翌年には札幌郊外の琴似に、屯田兵198戸が入植しました。その多くは戊辰戦争で敗れた旧仙台藩や旧会津藩の士族たち。屯田兵になった人たちは北方警備の傍ら、琴似地区の開墾に力を尽くし、今の西区の基礎が築かれました。当時の琴似屯田兵村の地図と現在を比べてみると、当時の名残を感じることができます。地下鉄琴似駅と大型商業施設がある交差点は、当時琴似屯田兵村の中心地。大型商業施設は琴似屯田兵村時代に区画分けされた10区画分、地下鉄琴似駅は5区画分を使用して建てられているのがわかります。現在西区役所HPでは、街並みや史跡を巡りながら琴似の昔の姿を堪能できるガイドブックを公開しています。また琴似屯田歴史館資料室には、当時の写真や生活観がわかる貴重な資料が展示されています。屯田兵が過ごした歴史あるまち、琴似を訪ねてみませんか。

●琴似屯田歴史館資料室
 西区琴似2条7丁目1‐10 琴似二十四軒まちづくりセンター2階

2021年8月14日放送